11⽉30⽇、⽔素燃料電池ドローンの開発を⼿がけるロボデックスは、⽔素貯蔵⽤の⾼圧ガス容器を搭載したドローンの⾶⾏に対する経済産業省⼤⾂特認を取得し、神奈川県茅ケ崎市にてデモ⾶⾏を実施した。
ドローンの多くはバッテリーを動⼒源としており、1度の⾶⾏時間はおおよそ30〜40分だ。産業利⽤するうえで、⻑時間⾶⾏はかねてからの課題であり、今後レベル4の⽬視外⾶⾏が実装されるに連れ、その重要性はより⼀層⾼まることが予想される。
⻑距離⾶⾏に重点を置いて開発されたのが、⾶⾏しながらバッテリーを充電するガソリンエンジン式のハイブリッドドローンで、60分以上の⾶⾏を実現した。ガソリンは安価で⼊⼿しやすいため、使い勝⼿に優れている⼀⽅でエンジンによる騒⾳が⼤きいことや部品の消耗サイクルの短さ、温室効果ガスの排出などが懸念される。そこで、同社はそのような課題解決につながる⽔素燃料電池を搭載したドローンを開発し、⻑距離⾶⾏を必要とする業務に役⽴てていきたい考えだ。⽔素燃料電池は⻑時間⾶⾏を実現しながらもエンジンのような騒⾳を⽣じず、温室効果ガスの排出も抑えられるなど、バッテリーとガソリンエンジンの短所を補うドローンとして注⽬されている。ただし、⽔素燃料に関わるインフラや規制は整備中であり、現段階ですぐに活⽤することは難しい。
⽔素燃料電池ドローンは、⽔素を充填した⾼圧ガス容器と⽔素燃料電池を搭載したもので、⽔素燃料の内部に酸素と⽔素燃料を取り込むことで化学反応を起こし、発電する仕組みだ。発電後には⽔が排出され、ドローンの場合は微量な⽔しか出ないため、⽔蒸気として蒸発してしまう。