2023年2月2日、森林分野や土木分野向けの地理空間情報アプリプラットフォームサービス「mapry」を提供するマプリィは、レーザードローンや自社アプリの「mapry 林業版」、地上LiDAR「mapry LA01」(以下、長距離LiDAR)で取得した3次元点群データを取り込んで森林解析等を行うデスクトップアプリ「mapry PC版」正式版の無料提供を開始したことを発表した。無料利用の対象となるのは同社有料サービスのユーザー。
デスクトップアプリのmapry PC版 正式版は、iPhoneやiPadで手軽に精度の高いデータを取得・解析する「mapry林業」や、長距離LiDAR等と連携したアプリケーションで取得した3次元点群データ解析等を、PC上で手軽に行うことができる。
β版で提供してきた地形データ作成等の機能のほかに、正式版では以下の機能改善や機能追加を行った。
・ 長距離LiDARで計測した点群解析(材積、地形など)
・ レーザードローンで計測した点群解析(材積、地形など)
・ 画像連携
・ オルソ画像作成
・ UI修正 など
価格は無料だが、以下mapry iOS版等の有料ユーザーが利用できる。
・ mapry 林業
・ mapry 測量
・ mapry Android版
・ mapry ドローン
・ mapry 毎木調査 など
近年、iOSデバイスへのLiDARセンサーの搭載や、中長距離LiDARセンサーを有する計測機器が高性能かつ安価で提供されており、3次元点群を用いた空間情報の把握や各種計測がさまざまな分野で注目されていることから、取得した3次元点群データの解析を手軽に行えるツールに対するニーズが高まっている。
一方、これまでの3次元点群の処理・解析ツールは、仕様や機能が複雑であったり、価格の高さ、森林・林業の現場に必要とされる機能に特化して3次元点群の処理・解析を行えるものがない等の課題があった。