UAV・レーザー測量システム「UL-2」(実際の製品とは外観が異なる場合がある)

 PENTAX計測機器の製造・販売を行うTIアサヒは、UAV・レーザー測量システムUL-1の後継機種「UL-2」の国内販売を、2022年10月1日に開始する。価格はオープン。

 UAV・レーザー測量システムではドローンを活用し、上空からレーザーを照射して広範囲の三次元データを取得する。機体にはDJI JAPANのMatrice 300を採用。総重量は9kgと、前機種より5.2kg軽量化している。300mのロングレンジ2Dレーザースキャナに加えて、オリジナル小型カメラを搭載。3周波GNSS受信機、高データレートIMUを備える。
 飛行時間は最大約27分(ホバリング時)と、前機種より約8分延長。衝突回避のため、全方向に障害物センサーを装備した。計測可能範囲は120万平方メートル(東京ドーム約24個分)/1フライトとなる(計測設定条件:対地高度100m、飛行速度4m/秒、飛行時間25分)。
 航跡処理ソフト、点群生成ソフト、点群カラー化ソフトが付属しており、撮影情報や航跡データ、スキャナの点群を合わせ、鮮明な3Dカラー点群の出力が可能。

森林地帯における地表面の計測

 ToF(タイム・オブ・フライト)方式のレーザースキャナは、植生表面で反射したレーザーのリターン信号に加え、植生の隙間から地表面に到達したレーザーのリターン信号も受信できるため、フィルタリング処理で植生のデータを取り除くことで地表面のデータが得られる。

<点群処理ソフトを使用した森林での計測例>

(1)点群オリジナルデータ(付属ソフトによるデータ)

(2)植生フィルタリング後

(3)メッシュ処理後

(4)面生成処理後

※(2)~(4)は、(1)をもとにした点群処理ソフトの成果物。