2024年12月25日、AGRISTは、AIを搭載したキュウリ収穫ロボット「Q(探求)」の新デザインを発表した。また、導入を検討する農業生産法人や企業からの問い合わせ受け付けを開始した。

 同ロボットは埼玉県の農場で稼働を開始し、AI用の画像データをMicrosoft Azureサーバーで収集している。この画像データをAIで分析することにより、農業の効率化と人手不足の課題解決に貢献する。

写真:キュウリ収穫ロボット「Q」

 キュウリの収穫作業は、高温多湿なハウス内での重労働であり、ピーク時には1日に2回収穫を行うなど、作業者負担が大きい。同社はAIとロボット技術を活用することで、これらの課題を解決し、持続可能な農業の実現を目指す。

 キュウリ収穫ロボットQは、ハウス内に設置したレール上を自動走行し、AIを搭載したカメラでキュウリを認識、収穫適期サイズを判断して収穫する。AIによる正確な判断と自動走行により、収穫作業を効率化する。Microsoft Azureのクラウドプラットフォームを活用し、収穫データやロボットの稼働状況をリアルタイムで管理。タブレット端末からロボットの操作やデータの確認が可能だ。

キュウリ収穫ロボット「Q」のデザイン画
イメージ図

 同社は今後、キュウリ収穫ロボットQの販売だけでなく、ロボットを活用したスマート農業パッケージの提供や、企業との実証実験などを通して、農業のスマート化を推進するとしている。将来的には、他の作物への展開も視野に入れる。