防水ドローンのパイオニアであるSwellProは、2021年12月より販売を開始した最新防水ドローン「Splash Drone 4」を展示した。
SwellPro Japanは、中国の深センに本社を持つ完全防水ドローンメーカーSwellProの日本総代理店だ。8年ほど前から日本の法規制などを視野に、ロケーション担当として開発にも携わっている。
展示していたのは、海外仕様の5.8GHz帯データ転送CHを日本用2.4GHzに改良、技術適合認証マークを取得した日本市場向けの「Splash Drone 4」だ。
Splash Drone 4の最大の特長は、高い防水技術によるIP67規格の防水ボディだ。雨でも雪でも海でも川でもいつでもどこでもフライトが可能。水面上での離着陸に加え、裏返しになった場合でも、自動で体勢を立て直し、再飛行することができる。防水コーティングされた強力な740kv(キロボルト)モーター、最高時速72km/h、最大抵抗風速20m/sというパワーも魅力。同社の門脇代表は「風速20m/sにも耐え、小さな台風やどんなスコールでも飛行が可能」だという。
代表は続けて、「防水性もひとつの特長であるが、浮力にも拘っている。万が一、ドローンが水没しても回収できれば、マイクロSDを取り出すことや修理できることもある。しかし、沈んでしまうと海中のゴミとなり、沈んだドローンが何千台、何万台と増えていく。環境的にもユーザー的にも機体が回収できるのはメリット。浮くということが重要」だと話す。Splash Drone 4の機体は、滝壺や濁流に飲み込まれても浮き上がるフローティングデザイン。一般的に防水ドローンは浮くためにフローターを付ける場合が多いが、どうしても風の抵抗を受け、強風での飛行が難しくなる。機体が浮くSplash Drone 4は風の抵抗を受けにくい。「浮力」が強みになっている。
また、3軸ジンバル4Kカメラなどモジュール式の多機能ペイロードオプションにより、現場のさまざまな要求に対応する。
当初はマリンスポーツなどのマーケットを想定していたが、雨天でのニーズが高いという。雨の日のインフラ点検や鯨の生態調査を行う大学の研究所など、想定していたユーザー以外にも利用が広がっており、防水ドローンの有用性がさまざまなシーンで求められている。