2025年4月3日、メトロウェザーは、大阪・関西万博の交通ターミナルに「ドップラー・ライダー」を設置し、風況観測を開始したことを発表した。同社は、風速・風向の観測情報提供の運営参加事業者として協賛している。

上から見た万博会場の全景図、ドップラー・ライダーが設置された位置
イメージ画像(提供:2025年日本国際博覧会協会)

 メトロウェザーは、ドローンや空飛ぶクルマなど風況に左右される空のインフラの安全に寄与する、高精度なリアルタイム風況観測を行うドップラー・ライダーを研究開発している。大阪・関西万博では、運営参加事業者として会場にドップラー・ライダーを設置し、リアルタイムでの風速・風向の観測情報を提供する。

実施内容

 大阪・関西万博交通ターミナル(夢洲第2交通ターミナル)にドップラー・ライダーを設置し、リアルタイムで風速・風向を観測する。2025日本国際博覧会協会や空飛ぶクルマ運航事業者に対して、離着陸における鉛直風の風況情報と周辺風況情報を提供する。

 メトロウェザーは、大阪・関西万博も見据え、大阪ベイエリアや都市部にドップラー・ライダーを5台設置することを予定し、精密なデータの獲得と活用を目的としたデータフュージョンを目指してきた。現在、アジア太平洋トレードセンター(ATC)ビル屋上、大阪梅田ツインタワーズ・サウス屋上、そして大阪・関西万博を行う夢洲内の合計3台を設置している。

 空飛ぶクルマ運航事業者と運航判断のために必要とする情報について協議を重ね、大阪・関西万博会場内に設置するドップラー・ライダーからの風況観測情報を提供する。