野村不動産、清水建設、ANAホールディングス、朝日航洋、Kidou Systems、エイトノット、東京ウォータータクシーから成る事業グループは、「東京ベイeSGプロジェクト 令和5(2023)年度先行プロジェクト」に係る令和6(2024)年度の実証実験を、2025年2月14日に実施した。
同事業グループは、東京都が実施する東京ベイeSGプロジェクト「先行プロジェクト」の2023年度 “次世代モビリティ” において、空飛ぶクルマ(eVTOL)用浮体式ポートを核とした、陸海空のマルチモーダルMaaS実現に向けたシステムの構築および運行実証が採択され、事業を進めている。
今回の実証実験は、海の森水上競技場へ設置した樹脂製の浮体式ポートへのヘリコプターによる離着陸実証、自律航行小型船舶による運航実証、自律ロボットによる運行実証等、陸海空それぞれの次世代モビリティをシームレスに接続させるシステムを構築することで、これらのモビリティやシステムの社会実装に向けた課題抽出を行うことを目的としている。
実証期間は、2023年度から2025年度までの3か年。
実証場所
海の森水上競技場、海の森公園東側船着き場
検証項目
浮体式ポート
世界初(※1)となる空飛ぶクルマ用の樹脂製浮体式ポートを設置し、実際に小型ヘリコプターによる離着陸を行うことにより、国がバーティポートに対して求めている水準を満たす性能を有するか等を検証。
※1 2025年3月21日時点、事業グループ調べ
ターミナル施設
国の定める空飛ぶクルマの運用概念を念頭に置きつつ、空飛ぶクルマから他の交通モードにもシームレスに接続可能なターミナル施設の設計やオペレーション等を分析。
自律航行船
日本で最も航路の輻輳(ふくそう)する海域の一つである東京港での実装を目指し、日の出船着場Hi-Node前~海の森公園東側船着き場間の自律航行を実施。次年度に向けた課題抽出を実施。
自律ロボット
自律運転に必要となるセンサー等の “知能” をインフラ側に付加することにより、乗り物側のコスト低減や複数台を一元的に管理することが可能となる先進的なシステムを用いた走行実証を行い、その成立性を検証。
シームレスコネクティングシステム(SCS)
それぞれ独自の運行管理を行う複数の交通モード間において、位置情報のデータ化・共有等を行うことにより、運行の同期化を図る独自のシステムを構築。
【浮体式ポートの実証】
【自律ロボットの実証】
【自律航行船の実証】