海上保安庁は、大型ドローンを海上保安業務(海域火山調査)に導入できるかを検証するため、2024年11月29日(予備日:11月28日)、茨城県の境町文化村総合運動場において、実機を用いた飛行実証を実施する。

 同庁では、南方諸島や南西諸島の火山島、海底火山を対象として、定期的に航空機による監視・測量船による海底地形の調査等を行っている。当該業務を安全かつ効率的に行うため、変色水の採水・火山灰の採取について大型ドローンで実施可能か検証する。

 使用機体は、ヤマハ発動機「FAZER R G2」。機体の全長は2.7m、幅0.7m、ローター径3.1m。

【実証内容】
離着陸、上昇、降下、旋回等、機体の基本性能確認
プログラム飛行や搭載機器の作動、機能確認
映像等伝送機能確認

 変色水の採水・火山灰の採取は、次回の飛行実証時に予定している。導入後は南方諸島や南西諸島の火山島、海底火山等での使用を検討している。

産業用無人ヘリコプター「FAZER R G2」の外観
ヤマハ発動機「FAZER R G2」

写真:煙が上がる西之島
【参考画像】西之島の噴火(2020年6月)
写真:島の周りが薄い緑色になっている西之島周辺海域
【参考画像】西之島周辺海域に湧出する変色水(2024年7月)