2022年10月3日、Skydioは、同社が提供するドローンが首都高技術に導入されたことを発表した。この導入はNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の運用支援のもと行われ、今後も適応現場の拡大を進めていくとしている。

 首都高技術 構造管理部構造管理課 主査 加藤穰 氏は、次のようにコメントしている。
 「従来では吊り足場などを設置して点検をしていた接近困難な橋梁の点検を、Skydioを活用することにより安全に行うことができるようになりました。機体も小型であり離発着が狭い空間においても適応可能なため、現場環境に左右されず活用しています。取得できる画像についても鮮明であり、様々な損傷を確認できることが可能です。NTT Comと橋梁現場での操作研修を経ることでオペレータも増やしながら、適用範囲を拡げています」

 Skydioのドローンは、AIによる自律飛行技術、360°全方位障害物回避機能を搭載。マニュアル操作ドローンでは飛行が難しい非GPS環境下や磁界環境下においてもVisual SLAMによる安定した飛行が可能なため、橋梁やインフラ等の点検業務に適している。自律飛行技術によって複雑な構造物も精確かつ自動的に撮影し、Skydio 3D Scan機能を使って3Dモデルを生成することもできる。
 軽量でコンパクトな設計の「Skydio 2+」は、重量800g(バッテリー搭載)、持続飛行時間は最大27分。
 低温や高温といった環境にも対応する耐久性と、夜間飛行を実現する赤外線カメラを搭載し、特殊なミッションに適した「Skydio X2」は、重量1,325g(バッテリー搭載)、持続飛行時間は最大35分。頑丈な機体で長時間飛行が可能だ。

「Skydio 2+」(左)、「Skydio X2」(右)