2022年7月25日、象印マホービン(以下、象印)は、スマート農業を導入している農家・田んぼの現場を広く知ってもらい、そこでとれた米を象印直販ECサイトで販売することで、スマート農業による米作りを応援する「ライスマイルNEXTプロジェクト」を開始することを発表した。

「ライスマイルNEXTプロジェクト」ウェブサイト メインビジュアル

 米作りにおいては、近年、高齢化や後継者不足などにより農家が減少する一方、米価低迷により小規模では経営が立ち行かないといった理由から、一農家でより多くの田んぼを管理しなければならないなど、さまざまな課題がある。

 こうした課題に対して、ドローンといったAI・IoT・ロボティクスを活用したスマート農業が広がりつつある。農業の省力化や省コスト化が期待されるが、スマート農業に対して無機質なイメージや、おいしそうに感じないといったマイナスイメージを持つ人もいるという。

 国内の米の消費量が年々減少する中、スマート農業は、“おいしいごはんを未来に遺す”ための一つの有望な解決手段であり、現場を理解しながら応援していくことが必要であると同社は考え、今回のプロジェクト発足に至った。

 同プロジェクトでは、スマート農業で収穫した米を同社直販ECサイト「象印ダイレクト」で販売し、代金はすべて、開発・生産者であるスマート農業ベンダーおよび米農家に渡される。また、単に米を販売するだけでなく、スマート農業の現場の様子を伝える動画の提供や、スマート農業でとれた米の試食会イベント実施などを通じて、米やごはん食の未来を考えてもらうきっかけを提供したいとしている。

 同社では2013年より、ごはんの食文化を盛り上げていくための活動として「ライスマイルプロジェクト」を立ち上げ、農作業体験の場を提供したり、ごはんのおいしい炊き方やごはんに関する各種情報を発信するといった取り組みを行っている。

「ライスマイルNEXTプロジェクト」概要

【活動内容】
スマート農業導入現場を象印社員が現地取材し、動画作成(年12回発信予定)
スマート農業でとれた米を象印直販ECサイト「象印ダイレクト」で販売
収穫より前に米を応援購入した人を「試食会イベント」へ招待
スマート農業でとれた米を象印「炊飯のプロ」が食味評価

【販売米】
スマート農業では「農薬不検出」を目指して米を栽培
米は注文を受けてから精米して届ける
一般市場で流通するよりも多くの収益が農家へ還元されるように設定
※代金はすべて、開発・生産者であるスマート農業ベンダーおよび米農家に渡される。

スマート米 丹波篠山・こしひかり 5kg 3,780円(税込・送料込み)
※スマート米は、オプティムがAIやドローンを活用して栽培した米の商標。

※パッケージデザインは変更になる可能性がある。

【協創先】
スマート農業ベンダー(スマート米開発元):オプティム
米農家(スマート米開発元):アグリヘルシーファーム
米農家:ニューファームみのり
動画制作協力:朝日放送テレビ

▼「ライスマイルNEXTプロジェクト」
https://www.zojirushi-direct.com/ext/ricemile_next.html