持ち帰り弁当「Hotto Motto(ほっともっと)」や定食レストラン「やよい軒」を展開するプレナスは、海外店舗に自社で生産した米を輸出するため、2021年2月より埼玉県加須市の「プレナス加須ファーム」にて、スマート農業を取り入れた稲作経営に取り組んできた。

 今回、新たに「プレナス庄内三川ファーム」として、山形県庄内地方で直播栽培による生産性の向上と大規模化を図り、米づくり事業を拡大することを2022年3月17日に発表した。

 山形県北西部の日本海に面する庄内地方は、鳥海山などの山々に囲まれた広大な平野に、最上川を始めとする多くの河川が流れる肥沃な土地で、日本有数の稲作地帯である。山々からの豊富な雪どけ水とともに、夏の長い日照時間と昼夜の気温差が大きいことから稲作に適した環境となっている。

 庄内平野の中心に位置する山形県東田川郡三川町を拠点とする庄内三川ファームでは、ドローンを使って水田に直接種をまく湛水直播栽培に加え、作業効率が高く大規模化に有利な乾田直播栽培も取り入れるという。また、最先端農業を実践する企業の技術指導を受け、生産性の高い稲作経営の確立を目指すとしている。

庄内平野の水田と鳥海山(三川町企画調整課)