2022年3月23日、FullDepthと国際航業は、神戸市の「海の課題解決に向けた実証事業実施業務(海プロジェクト)」において、水中ドローンの技術・活用に関する評価検証を実施し、成功したことを発表した。

 実証実験では、水中ドローンと潜水士が海中構造物のケレン作業(鋼管杭表面のサビ・生物等の付着物を落とす作業)・肉厚測定をそれぞれ実施して比較を行った。FullDepthの水中ドローン「DiveUnit300」におけるケレン作業と肉厚測定は潜水士と同等程度の精度で、業務の効率化や人手不足の対策として有用であることを確認した。

水中ドローン・潜水士によるケレン作業
水中ドローン・潜水士による肉厚測定

 水中ドローンにより取得した海中構造物の映像を元に、国際航業の3次元空間解析クラウドサービス「KKC−3D」を活用して3次元点群データを構築し、調査箇所となるデータの有効性を確認した。

3次元点群データ化された鋼管杭。防食用の陽極なども確認できる。

【使用機材・ソフトウェア】

▽産業用水中ドローン「DiveUnit300」(FullDepth)

産業用水中ドローン「DiveUnit300」

▽画像解析ソフト「KKC-3D」(国際航業)

(参考)画像解析ソフト「KKC-3D」のビューワで3次元点群データモデルを表示したイメージ図

 なお、3月24日、神戸市主催「KOBEマリンテックフォーラム in TOKYO2022」において、FullDepthの代表取締役COO吉賀智司氏が、今回の実証実験の成果を発表する。