2021年12月22日、FullDepthは、神戸市による「海の課題解決に向けた実証事業実施業務(海プロジェクト)」の委託事業者として採択されたことを発表した。国際航業と連携して、課題解決に向けた水中ドローンの技術・活用に関する評価検証を実施する。


 海プロジェクトとは、2021年度の新しい産業の創出として、神戸市が海洋産業振興につなげること、および次世代の人材育成を図ることを目的に海に関する課題解決策を全国から募集し、企業や大学等の知見やノウハウによってその課題を解決する技術等を支援する実証事業。

 今回の実証実験では、海洋構造物の調査・点検業務における水中ドローンの有効性や業務効率化(低コスト化)の可能性を検証する。

 具体的には、海中構造物の改修における調査・設計・計画査定に関する低コスト化、ケレン作業・肉厚測定の効率化が検証課題となる。

 水中ドローンと潜水士の各比較による海中構造物のケレン作業・肉厚測定や、水中ドローンによる海中構造物の撮影・画像解析を通じた調査箇所サンプリングにおいて、効率化の可能性を検証する。

 実験では、FullDepth社製の産業用水中ドローン「DiveUnit300」で海中構造物を撮影・測定し、国際航業が開発した画像解析ソフト「KKC-3D」を使用して評価検証を行う。

水中ドローン「DiveUnit300」
画像解析ソフト「KKC-3D」による3次元点群データモデルのイメージ図