2021年10月6日、やよい軒やHotto Motto(ほっともっと)を展開するプレナスは、スマート農業により育成した自社生産米を9月に初収穫したことを発表した。新米はオーストラリアのやよい軒に輸出する。

(左)コンバインによる稲刈り、(右)収穫・脱穀したての籾(もみ)

 同社は、自社で生産した米を海外店舗に輸出するため、埼玉県加須市に借り受けたプレナス加須ファームにて、スマート農業を取り入れた稲作経営に取り組んでいる。ドローンを使って水田に直接種をまく直播栽培や、稲を通常の倍の密度にした密苗栽培を導入し、苗を育てて水田に植える従来の移植栽培とともに複数の栽培方法と多収米など色々な品種を掛け合わせ、様々な組み合わせを検証してきた。

 また、水田の水量などを遠隔で操作するクラウド型水管理システムや、作業記録など日々のデータを見える化したシステムなどを取り入れ、ICT技術を活用して生産性の向上を図った。

ドローンによる直播の田植え(5月)
クラウド型水管理システム(5月)

 生育が進んだ7月にはドローンを使って上空から水田を撮影し、葉色によって稲の生育具合を把握。必要な箇所に重点的にドローンで肥料を散布した。
 9月上旬より収穫を行い、埼玉県内の自社工場で精米。収穫した米はオーストラリアのやよい軒に輸出する。来年は耕作面積を拡大し、さらに検証を重ねるとしている。

▼プレナスの米づくり
https://www.plenus.co.jp/brand/ricebusiness/

生育状況をドローンで把握(7月)
ドローンを使った葉色診断(7月)ⓒ2021 SkymatiX,Inc.
稲刈り直前(9月)