2022年12月6日〜7日、福岡国際会議場で開催された「Japan Drone / 次世代エアモビリティEXPO in 九州2022」に出展した日清紡は、同年9月にリリースしたばかりの新製品「Drone Flight Planner(ドローンフライトプランナー)」を展示した。気象データを活用したクラウドサービスで、飛行計画を自動作成して、オペレーター業務の大幅時短を図れる。

 ドローンの飛行計画を立てる際、気象予報は非常に重要だ。予報が変われば、飛行計画の再検討にも迫られる。日清紡のDrone Flight Plannerは、フランクリン・ジャパンのデータを用いて、1kmメッシュでの高精細な気象予報、高度10mごとの風速と風向予報を提供しており、Drone Flight Plannerを使えば、ドローンを飛ばしたいエリアの10日後までの気象や風況を踏まえ、自動的に飛行計画が作成される。

 1フライトごとに飛行ポイントは12地点まで登録でき、もしも飛行計画設定後に気象が変わって飛行が困難になった場合には、自動的に別ルートが提案される。このため、オペレーターは自分で気象予報をチェックしたり、飛行ルートを再度見直しするなどの手間から解放され、業務効率化を図れるというわけだ。また、飛行計画設定時には、「天気順」「移動距離順」などの条件でプランを編集することもできる。「飛行計画立案の所要時間を従来の8分の1に短縮できた」との声もあるという。
https://www.nisshinbo.co.jp/nish/news/pdf/news20220831_1.pdf

 さらに、飛行後の記録にも役立つ。実際にドローンを飛ばすとき、「飛行開始」ボタンを押しておけば、飛行した時間と、飛行ルート、そのエリアの天気や温度などのデータについて、一括してログを取れる。後日、過去の飛行計画を呼び出して、再度使用することも可能だ。

 現在、アプリの提供は行っておらず、webサービスとして提供中だ。1ライセンス当たり、月額5,000円のサブスクリプションで、複数のアカウントで飛行計画を閲覧したり、飛行計画のメモ欄に全員でコメントを記入するなどして、情報を共有することも可能。将来的には、DIPSとの連携も視野に入れるという。

 下記は、展示されていたサービス紹介動画の一部だ。展示ブースでは、Drone Flight Plannerが運航管理会社のフライトオペレーション業務効率化にどのように役立つか、分かりやすく紹介されていた。

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