2025年3月12日、スカイピークは、ドローンオペレーションと業務提携を締結したことを発表した。この提携により、産業ドローンの遠隔・自動・目視外飛行運航を行うオペレーター育成に向けた取り組みや、リモートオペレーションによる運用支援を通じた社会実装を推進するとしている。

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 安全な遠隔・自動・目視外飛行の実現には、技術的な知見や運用ノウハウの蓄積、再現性の高い運航オペレーションの設計など多くの知識が求められる。しかし現状では、一部の企業やオペレーターによる属人的な知識や経験に依存しているという課題がある。

 スカイピークの産業ドローン分野での人材育成や教育訓練、実務経験をもとにした知見の体系化に向けた教材作成ノウハウと、ドローンオペレーションの全国各地でレベル4飛行やレベル3.5飛行などの運航実績とコンサルティング経験を連携することで、遠隔操縦や自動飛行の拡大を見据えたオペレーション技術と知見の体系化を共同推進する。

 この業務提携を通じて、リモートオペレーションが可能な操縦者育成カリキュラムのアップデートを行っていく。今春からはリモートオペレーター育成に向けた操縦者育成講習の提供を開始する予定だ。

 また、遠隔操縦の技術を新たに活用したい事業者に向けて、技術検証から導入、運用まで、ワンストップ支援サービスの構築と提供を行っていく。

代表コメント

ドローンオペレーション 代表取締役社長 出口弘汰氏

 当社は、産業用ドローンのオペレータサービスを中心とし、機体メーカーへの開発・評価試験の支援やレベル3・レベル4飛行といった先進的な実証実験における運航支援業務、飛行経路作成などの運航設計業務を実施してきました。

 この度「人材育成」に強みを持つ、スカイピーク社と連携し、これまで得たノウハウや運航技術を体系化し、より多くの方に学びの場を提供することで、近年急速な需要が見込まれる目視外飛行の社会実装に貢献して参ります。

スカイピーク 代表取締役 高野耀氏

 スカイピークは創業以来、産業ドローンの人材育成を軸に事業を展開し、経験豊富なパイロットによる実証実験においても全国で実施してきました。私たちは、これらの知見と技術を体系化し、多くの人や企業の皆さまに提供することで、ドローンの社会実装を推進しています。

 今回のドローンオペレーション社との業務提携は、自動化の未来に向けた重要な一歩です。本提携を通じ、産業実装おいて必須の遠隔操縦や目視外飛行における運航技術の体系化と幅広い提供を目指します。今後も安全かつ適切なドローンの利活用を推進することで、業界全体の発展に貢献してまいります。