2024年7月5日、アイ・ピー・エルは、法人向け動画配信システム「クラストリーム」を拡充し、ドローンに搭載する配信システム「クラストリーム ドローンプラン」の提供を2024年7月に開始することを発表した。
大規模災害や消防出動など非常時の映像配信を可能にするシステムで、災害や事故現場など人が立ち入ることが困難な場所での動画撮影、ライブ配信が可能となり、遠隔地の災害対策本部へリアルタイムに映像を共有する。
政府の中央防災会議は、2024年6月に防災基本計画を修正し、1月に発生した「能登半島地震を踏まえた修正」として、災害時の情報収集や状況把握、物資輸送に高性能ドローンなどの無人飛行機を活用すると明記した。自治体や消防では今後、具体的な運用方針が定められ、災害や事故でドローンの活用が高まると見込まれる。
クラストリーム ドローンプランは、現場で撮影した映像のリアルタイム配信が可能。災害現場から離れた災害対策本部でも、数秒程の低遅延で映像を共有し、現地の情報収集や状況把握ができる。
セキュリティの高さから、クラストリームは官公庁や自治体での利用が多く、ドローン版もすでに神奈川県内の複数の消防本部や、自治体で稼働実績がある。消防では、火災現場の映像を指令センターへリアルタイムに共有し、迅速な状況把握や的確な消火計画立案を可能にした。自治体では、従来目視で行っていた橋梁点検作業をドローンに置き換え、安全で効率的な作業を実現している。
配信システムは、カメラを搭載したドローンと、コントローラーや操作アプリを入れたスマートフォンなどの配信機器、モバイルルーター(インターネット回線)の3つとシンプルで、すぐに映像配信が可能。フライトコントローラーに配信用URLを入力することで配信・視聴ができる。
大規模災害や消防出動をはじめとした非常時や、橋梁検査など平時の自治体での利用を中心に、民間企業での警備・調査やビルの外壁調査などでの活用も想定している。また、花火大会のライブ中継など、エンタメシーンでの活用も見込む。
【製品詳細】
名称 :クラストリーム ドローンプラン
対象機種 :DJI Phantomシリーズ/DJI MATRICEシリーズ
※他の機種・メーカーでも対応可能
価格 :年額60万円~
▼クラストリームのドローンによる動画配信システム
https://classtream.jp/drone/