2024年7月4日、テラ・ラボは、県営名古屋空港旅客ターミナルビルの利活用事業者に選定されたことを発表した。

 今後、名古屋空港ターミナルビル内に長距離無人航空機「テラ・ドルフィン」の開発拠点を整備し、南海トラフ地震に備えた広域災害対策オペレーションセンターの社会実装を目指す。

テラ・ドルフィンのプロモーションビデオ

広域災害対策システム(テララボ福島で検証を行う様子)

 名古屋空港北西部では、南海トラフ地震等の大規模災害時に、全国からの応援人員や物資等を円滑に受け入れ、被災現場や地域の防災拠点に迅速かつ的確に供給する「愛知県基幹的広域防災拠点」の整備計画を進めている。

 テラ・ラボは、2024年度「あいちモビリティイノベーションプロジェクト 空と道がつながる愛知モデル2030 災害対策ドローン社会実装推進業務(愛知県)」を受託。持続可能な運⽤を⽬指すため、有事だけでなく平時におけるビジネスモデルの検討を⾏うとともに、災害時にドローンを活用するスキーム「愛知県版ドローン災害対応モデル」の作成に取り組む。

 大規模災害の発生とともに、自発的に航空機による情報収集を行い、南海トラフ地震の被災が想定される市町村の危機対策部門や消防組織へダイレクトにプッシュ型で情報提供が行えるよう体制を整える方針だ。

画像:飛行するテラ・ドルフィンが調査を行うイメージ
長距離無人航空機による広域災害対策情報支援システム
機体写真
計測装置を搭載した検証用航空機(有人)