2024年5月30日、TOMPLA(トンプラ)は、非GNSS狭小空間点検ドローンのエントリーモデル「Small Doctor02」の予約販売を開始した。

 同機は飛行安定センサーを搭載しており、ドローンの操縦訓練を行っていない人でも取り扱うことができる。40cm³の狭小・暗所空間でも安定した飛行が可能で、ボイラー、煙突、下水道、ダクト、配管、天井裏、暗所のひび割れなど、非GNSS狭小空間の点検での活用を想定している。

 工場などの施設の天井裏や管路内部など、狭小・暗所の点検は人のアクセスが難しく、ドローンでの点検ニーズが高まっている一方、非GNSS空間でのドローン操縦は訓練が必要で機体単価も高額となる。

 Small Doctor02は、屋内点検ドローンのエントリーモデルとして開発。飛行安定センサーに機能を絞り、従来の屋内点検ドローンのおよそ10分の1の価格を実現した。操縦訓練を受けなくとも操作でき、暗所でも安定した飛行が可能。自社スタッフのみでドローンによる点検を実施でき、用途に合わせたペイロードのカスタマイズも可能だ。

 月賦支払いでの利用のほか、導入前に使用感を検証したい企業向けにトライアルプランも用意している。

 同社は今後、有毒ガスセンサーの搭載など、危険地帯の作業向け機能の開発を進めるとしている。

機体スペック

寸法(W×L×H)255mm×310mm×98mm
重量350g(カメラ、バッテリー含む)
飛行時間15分
動画連続撮影時間30分
運用想定距離100m
適応環境10ルクスの環境で飛行可能