2023年9月5日、日本化薬は、東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)と共に、兵庫県と新産業創造研究機構が実施する「令和5年度ドローン社会実装促進実証事業」に参画し、ドローン用安全装置「PARASAFE」の効果検証と「より良いドローン保険」の構築を目指した取り組みを開始したことを発表した。

 PARASAFEは産業用ドローン向け緊急パラシュートシステムであり、不測の事態でドローンが落下した際に、火工品を作動させることにより瞬時にパラシュートを射出・展開し、安全にドローンを降下させる。

ドローン用安全装置「PARASAFE」

 ドローン社会実装促進実証事業は、兵庫県内において次世代産業を創出し、県民のさらなる安全安心な暮らしを実現するため、公益性の高い分野について、民間企業が実施する社会的課題の解決に資する実証試験を支援し、兵庫県内でのドローン等を活用した新しいビジネスモデルの確立や社会実装を目指すことを目的としている。

 令和5年度ドローン社会実装促進実証事業において、GOFLYが「安全装置と保険を通じたドローン社会実装促進」という事業テーマで採択されており、日本化薬と東京海上日動は同事業に参画する形で取り組みを行う。

 日本化薬は、ドローンの安全装置と保険を用いて、リスクマネジメントの観点からドローンを活用しやすい環境を整えていくことを同事業の目的としている。事業会社と保険会社の意見を取り入れた安全装置の検証、それらの検証で取得したデータとこれまでの事業活動のなかで取得したデータを保険会社と共同で分析し、リスクマネジメントの観点からドローンを活用しやすい環境作りを目指すとしている。安全装置の検証については、ドローン落下実験やCAE技術を用いた落下シミュレーションを行う。