2023年6月28日、エアロエントリーは、「JULCドローン保険」の引き受けを同日開始したことを発表した。同社のグループ会社で、ドローンの国家資格・民間資格の講習を提供する日本無人航空機免許センター(JULC)の会員向けに設立したものとなる。
操縦者のための保険制度として複数のドローンメーカーの機種に対応することで、操縦環境の整備の一助となることを目指すとしている。
JULCドローン保険
損害保険会社大手の三井住友海上火災保険(以下、三井住友海上)、東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)、損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)の3社が共同引受をする保険制度。引受代理店は、ドローン保険の引き受け実績を多く持つエアロエントリーが担う。
JULCドローン保険では、ドローンの偶然な事故に備え「賠償責任保険」と「機体保険」の2種類の保険を提供する。
複数のドローンメーカーの機体に対応しており(6月28日時点で29メーカー)、対象メーカーは順次拡大するという。なお、賠償責任保険のみ引き受けるメーカーもある。申し込み手続きはWEBで完結。支払いは銀行振込もしくはクレジットカード。最短で翌日から補償開始が可能だ。
賠償責任保険
ドローン操縦中の第三者への対人・対物の賠償責任に対して最大10億円を補償する。共同利用や海外での一時利用にも対応した幅広いプランを提供する。
また近年、サイバー攻撃のリスクが増加していることから、サイバー攻撃による墜落や情報漏えいなどのリスクに備えるオプションを用意。日本国内のネットワークに向けられたサイバー攻撃関連通信の件数は、2020年は2017年と比べて約3倍になっている(出典:情報通信研究機構「NICTER観測レポート2020」)。
機体保険
操作ミスによる墜落や水没、盗難などの偶然な事故による機体自体の損害を補償する。全てのプランに損害保険金を10%上乗せして支払う「臨時費用保険金」が付いており、万が一の事故に対して手厚く補償する。共同利用や海外での一時利用に対応したプランを選択可能。
JULC・DJI CAMP受講割引
JULCにおける民間資格・国家資格(講習)の取得者(または保有者を雇用する事業者)およびDJI CAMPのスペシャリスト以上の技能資格取得者(または保有者を雇用する事業者)は、賠償責任保険と機体保険が約10%引きになる。
▼JULCドローン保険
https://insurance.julc.co.jp/