2022年12月6日、住まいあんしん倶楽部は、2022年11月20日に実施された市原市総合防災訓練に参加し、ドローンを活用した情報収集を行ったことを発表した。同社は千葉県市原市と、災害時にドローンを活用して被災状況の情報収集を支援する「災害時等における無人航空機による活動協力に関する協定」を結んでおり、防災訓練では、人命救助活動の状況を上空から撮影した映像を本部テントに転送し、赤外線カメラによる映像のデモンストレーションも実施した。

小出譲治市原市長(左)と、住まいあんしん俱楽部代表 後藤仁彰氏(右)

 防災訓練は、平日の朝9時、千葉県北西部を震源とするマグネチュード7.3の大きな地震が発生し、市原市では「震度6強」を観測するとともに、家屋の倒壊や倒壊物による道路の分断、ライフラインの一時麻痺など、大きな被害が発生しているとの想定で、自衛隊、消防、地元警察も参加して行われた。

 住まいあんしん倶楽部と同社が運営するドローンスクール千葉幕張は、災害状況の情報収集のため、ドローンからの情報をモニターを通じて災害対策本部にライブ映像で転送した。また、人命救助活動の状況を上空からの撮影映像で本部テントに転送する訓練も実施した。

 近年、災害時におけるドローンの活用が注目されている。災害時は土砂崩れの現地調査や火災など、人命救助の際に大きな危険を伴うため、ドローンを活用することで空中からの人命探索や消火剤の散布などリスクの軽減が期待される。

 体育館の体験ブースでは、ドローンに搭載する赤外線カメラ映像のデモンストレーションを行った。赤外線による温度感知機能は、被災して動けなくなった人や取り残された人の特定に役立てられる。ドローンによる捜索は、従来のヘリコプターより飛行高度が低いため映像の分解度が高く、より被災者を発見しやすくなる。