ミライト・テクノロジーズとその子会社ミラテクドローンは、2022年3月23日、東京都江東区と、同区内に災害が発生した場合の土木施設等の被災状況をドローンにより調査する訓練を実施した。

旧中川河川敷で実施した防災訓練の様子

 ミライト・テクノロジーズは、2020年7月、江東区と災害時に交通の要所となる土木施設の安全調査および復旧を迅速に行うため、「災害時のドローン運用に関する協定」を締結した。同協定では、大規模災害時に江東区からの要請に基づき、ミライト・テクノロジーズとミラテクドローンは直ちに出動し、ドローンを活用して道路や橋梁を中心に区内の土木施設を点検し、被災状況の早期把握を行う。

 今回は区内全体に災害が発生した状況を想定し、旧中川河川敷上空から周辺エリア全体、および橋梁を中心とした被災状況の把握をドローンで行う訓練を実施した。ドローンで撮影した映像は、江東区役所へリアルタイムで中継を行った。また、ドローンに関する基礎知識講習を江東区職員に対して行った。

 訓練ではドローンによる上空150mからの撮影映像を通じて、数百メートル離れた橋梁、道路の被害状況の把握ができること、リアルタイム中継映像による江東区役所からの撮影指示ができることを確認した。

ドローンによる撮影画像

遠隔情報共有システムによる表示画面(リアルグローブの「Hec-Eye」を使用)

左:中川大橋の近接画像(照明灯)、右:中川大橋の近接画像(道路接合面)
左:エリア周辺全体撮影、右:大島八丁目歩道橋