2021年11月12日、NTTドコモ(以下ドコモ)は、飛行船型の「羽根のないドローン」の新型機体を開発したことを発表した。さまざまな色に光らせることや、高解像度の映像撮影が可能。イベントや商業施設の空間演出などでの活用を想定しており、2021年度内の商用化を目指すとしている。

ドローンが光りながら飛行する様子

 ドコモは2019年、空中を自在に飛行しながら人々の生活をサポートする新たなデバイスの創出を目指し、羽根のないドローンを開発。従来のドローンとは異なり、ヘリウムガスが充てんされた風船で浮遊し、微小振動により風を出す超音波振動モジュールから推進力を得て空中を移動する。微小振動は人が触っても安全で飛行時の音も小さく、イベントや商業施設など人がいる場所での使用に適している。

 今回開発した機体は新たにフルカラーLED搭載しており、さまざまな色に光りながら飛行することができる。また、アクションカメラを装着して、高画質な映像を撮影することも可能。推進力の向上による安定した飛行のほか、ネットワーク経由での制御にも対応しており、自動飛行などのシステム化も容易になったという。

新型「羽根のないドローン」外観
主な仕様
直径最大約90cm
最大飛行速度約20cm/秒
連続飛行時間約1~2時間
その他LEDによる発光
無線通信(Wi-Fi)および制御機能
アクションカメラ搭載可

※2021年11月12日時点

機体搭載カメラによる撮影画像
超音波振動モジュール(機体両側)
制御回路およびアクションカメラ(機体下部)
「羽根のないドローン」新型機の紹介動画(ドコモオフィシャル YouTubeチャンネル)