2021年10月15日、高知県四万十町は、「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト/地域特性・拡張性を考慮した運航管理システムの実証事業」に係る公募に採択されたA.L.I. Technologies(以下 A.L.I.)とともに、ドローン運航管理システムの実証実験を行うことを発表した。防災ユースケースを10月27日、物流ユースケースを想定した実証実験を10月28日に実施する。

 四万十町では平成31年度より農業・観光分野(情報発信)でドローンを活用しており、本年5月からは A.L.I.と連携して、地域性から年間を通じてドローンの活用可能性が高いと思われる防災・物流・測量・調査の4つのユースケースを想定した検証を進めている。

ドローンにより撮影した四万十川

 実証実験で使用するA.L.I.のドローン運航管理システム「C.O.S.M.O.S.」は、幅広い活用を前提に設計されており、さまざまなニーズに応えることができる。C.O.S.M.O.S.と運航管理統合機能(FIMS)を連携させることで、空間と飛行の緻密な運航管理が可能となり、これを活用して定時運航用および有事の際の航路設定を行い、精度の高いドローン運用システムを実現する。

 四万十町は、ドローン運航管理システムの活用により、持続可能な運航に必要な安全面を担保しながら定量的なコストを下げられる、新しいドローン運用の在り方を提案するとしている。

実施概要

防災のユースケース

 ドローンを活用し、標高約200mの高台から沿岸部(興津地域)へ救援物資を配送する。

日時 :10月27日 13:00~17:00
場所 :四万十町B&G海洋センター → 興津ヘリポート

防災ユースケースのドローン飛行ルート

物流のユースケース

 生活用品などをドローンで山間部の集落へ配送する。

日時 :10月28日 13:00~17:00
場所 :十和体育館 → 八木集会所

物流ユースケースのドローン飛行ルート