2021年10月7日、テトラ・アビエーションは、2021年夏に米国で行った新型eVTOL「Mk-5」飛行試験の様子をYouTubeで公開した。

 テトラ・アビエーションは、今夏、米国で開催された航空機イベント「AirVenture OSHKOSH 2021」においてMk-5の実機を初公開し、予約受付を開始。その後、米国カリフォルニアにてフライトデモを行い、認証を取得している。今後も有人機開発を続け、2022年末ごろから順次デリバリーを始める予定だ。

 テトラ・アビエーションが初期のマーケットとしているのは、米国の個人顧客である。米国では同社が今回発表したカテゴリである実験航空機向けの市場があるため、プライベートパイロットライセンスを持ち、自己所有する航空機を用いて移動する人々に向けて新しい移動手段を提案していく、としている。日本顧客への販売にも対応する。

▼「Mk-5」(テトラ・アビエーション)
https://www.tetra-aviation.com/mk-5

 テトラ・アビエーションは、東大発スタートアップとして2018年に設立。空飛ぶクルマと呼ばれる垂直離着陸航空機(eVTOL)の開発を行っている。2020年2月、国際航空機開発コンペ「GoFly」において、プラットアンドホイットニーからディスラプターアワードを受賞し、賞金を獲得。その後、資金調達を行いながら販売モデルの開発を行ってきた。

 今後、まずは個人向けのeVTOLを開発・販売し、購入者からのフィードバックをもとに量産型eVTOLの開発を行うとしている。2025年に開催される大阪万博での飛行など、2拠点間移動サービスを行うための機体リリースを目指す。