2021年4月11日、ジュンテクノサービスは、新技術情報提供システム(以下NETIS)に「水中自航型ロボットカメラ(水中ドローン)による水中設置物の保全点検技術」の登録が完了したことを発表した。
NETISとは、公共工事等に関する優れた技術を持続的に創出していくため、新技術を積極的に活用することを目的とした、国土交通省が運用しているデータベースシステムである。NETISに登録された技術を使うことで、国や地方自治体が発注元となる公共工事に際し、工事成績評定で加点の対象となる。
今回登録された技術は、従来潜水士が目視調査で対応していた水中構造物の点検を水中ドローンを用いて行うものだ。これまで点検が困難であった狭小箇所や危険性が高まる大水深の点検が可能となり、安全性および施工性の向上が期待できる。また、スケーラーやレーザーを使用した変状等の寸法計測により定量的な調査が可能。最大深度や遠隔操作距離に応じて複数の機種を揃えており、現場ニーズに応じた機種の選定が行える。
NETIS登録内容及び登録番号 等
公共工事等における新技術活用システム
1. 新技術名称:水中自航型ロボットカメラ(水中ドローン)による水中設置物の保全点検技術
2. NETIS登録番号:KTK‐ 210002‐ A
3. 公開の範囲:一般
4. 登録日:令和3年4月7日
公共工事の適用例
・ 海洋工事等における水中構造物の調査点検
・ 下水道施設の管路内等における狭小水中箇所の調査点検
・ 浄水場内および管内調査点検
・ 護岸工事の河岸状況や水際部の再生状況調査
・ 河川橋脚水中部の点検撮影、クラック視認
・ 堆積した土砂等の浚渫確認
水中自航型ロボットカメラ(水中ドローン)活用実例
・ 橋脚調査、定期点検
・ ダム施設の維持管理
・ 貯水池の維持管理
・ 処理場、ポンプ場施設管理
・ 大学海洋研究
・ 流域下水道管路調査
・ 養殖場成育状況視認・観察
・ 農業用排水路内調査
・ 浄水場オゾン接触池管路内調査