2020年12月22日、ジュンテクノサービスは、2020年10月15日〜16日と12月1日〜2日までの2回に分けて、若鈴コンサルタンツ協力のもと農業用用水路2箇所の撮影調査を実施したことを発表した。調査には、360度全方位稼働が可能なQYSEA社製の水中ドローン「FIFISH V6S」と「FIFISH V6PLUS」の2機種が使用された。

FIFISH V6 PLUS

点検概要

業務名 :令和2年度 第11号 野洲川地区 機能保全計画策定業務
調査場所 :滋賀県甲賀市水口町嵯峨他
対象施設
 ①貴生川支線 立場山サイホン/HPφ800、L=180m
 ②三石支線 横田サイホン/HPφ1000、L=290m
作業内容 :管継ぎ手間隔測定、管路劣化状況の確認

課題

 管水路施設の機能診断調査により、水路の水利条件、路線の立地条件、水理上の条件、構造上の条件および施工条件等を満足し、その特性に応じた工種が選定される。

 ロボットカメラ調査による撮影は船体が大きく管内での旋回が行えないため、直角方向からの調査が不可である。また、対象施設である管水路は河川下を横断していることから水替えが困難であるため、水中ドローンが使用された。

点検ルート

 始点、終点部のトランジション(開口)よりカメラを投入し、作業後に回収する。水路内部点検ルートは、管内の上部下部、左部右部と分けた2往復の走行を行った。水中ドローンカメラ前部バンパーにスケールを取り付け、異常箇所を発見した場合はスケールから変状の規模確認を行う。

FIFISH V6 PLUS 4K動画撮影。管内継ぎ手付近の傷を発見。
関係者へ使用機材の説明。
用水路の開口部。