編集部が利用して分かったコンビニ×ドローン配送の利便性

 11月下旬から始まった本実証は、12月3日からサービスの提供が始まり、12月19日までの約2週間にわたって実施。そこで編集部ではサービス期間中に現地に赴き、実際に「セブン-イレブンネットコンビニ」から商品を注文し、ドローンによる配送を体験してみた。

セブン-イレブン日の出大久野店から約5km、クルマで約10分の山間にある肝要の里で注文。

 本サービスは期間限定のテストサービスのため、セブン-イレブンネットコンビニの専用ページから「7iD」会員としてログインする。その後の手順は通常の同ネットコンビニと同じ要領で、商品の数量を指定し、届け先を今回の4カ所の配送先から選び、注文する形となる。注文を確定するとページ上で配送時間の目安が示されると同時に、SMSでも通知される。

今回のドローン配送専用の「セブン-イレブンネットコンビニ」のトップページ。
商品を選んで数量を指定するといった手順は一般的なECサイトと変わらない。
住所の番地欄にドローンが届ける場所を入力する。
注文が完了すると配送予定時間がわかる。
SMSでも配送時間の通知が届く。

 今回は最も距離が離れた肝要の里と最も近い住宅団地の中にある公園の2カ所で注文した。最初は液体のホットコーヒー2個とおでん、から揚げといった温かいものと同時に、冷凍品であるアイスクリームを同梱する形で税込合計1,575円分を11時に注文。他の配送先が重なっていたのか11時30分から45分の配送とSMSで通知される。そして待つこと45分。11時45分ごろに山の尾根からドローンが現れ、1分ほどで着陸して荷物をおろし、再び離陸して山の向こうに帰っていった。

注文から45分で肝要の里上空にドローンが出現。
着陸場所にはANA HDのオペレーターが待機しているが、この時はすべて自動で荷物を置いて何事もなく帰っていった。
地面に置かれた専用の段ボール箱。サイズは260×320×200mmで、宅急便の80サイズに収まる大きさだ。
おでん、コーヒーが入っていることを示すタグが付いている。
おでん4個、ホットコーヒー2個、からあげ棒1個、コロッケ1個、おにぎり2個が詰まった中身。商品が動かないように仕切りで分けられている。
アイスは保冷剤で包まれていた。
おでんは2つの容器に入っていて、汁がこぼれたりすることもなかった。
コーヒーはこぼれるのを防ぐため飲み口のないフタが二重に付いていて、飲み口のある通常のフタが同梱されていた。