2020年11月24日、ANAホールディングス(以下ANAHD)、アインホールディングス、セブン-イレブン・ジャパン、福岡市は、自律制御システム研究所、NTTドコモとともに、セブン‐イレブンネットコンビニで注文された商品および、アイン薬局の処方箋医薬品を、福岡市ヨットハーバーから福岡市西区能古島の島内3地点にドローンで即時配送する実証を行うことを発表した。
 なお本実証は、国土交通省・環境省連携事業「社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業(過疎地域等における無人航空機を活用した物流実用化事業)」に採択され、実施するものである。

・利用者のスマートフォンからセブン‐イレブンネットコンビニで注文された商品を、福岡市西区能古島の3地点にドローンで即時配送

・アイン薬局と連携し、ドローンで処方箋医薬品も配送

・配送物に応じて2種類の機体を使い分け、遠隔での運航管理を実施

ACSL社製ドローン(ANA仕様、完全自律飛行型)「PF-2」(ペイロード1.5kg)
ACSL社製ドローン(ANA仕様、完全自律飛行型)「GT-500」(ペイロード5kg)

実証実験概要

期間 :2020年12月2日(水)~2020年12月5日(土)

飛行区間 :福岡市ヨットハーバー~能古島
 今回の実証では、島内に3ヶ所のドローン着陸場所を設置して、住民のニーズに応じて受け取りが可能。

運搬物 :セブン‐イレブン商品および処方箋医薬品

対象 :能古島在住者

実証内容
 生活利便性の向上を目的とし、セブン‐イレブンネットコンビニで注文された商品を、島内に設置された3ヶ所の任意のポートに即時配送する。また、アイン薬局より処方箋医薬品(対面での服薬指導済み)を配送する。

能古島について
 福岡市西区にある能古島は、博多湾の中央に位置し、およそ200世帯、約720人が暮らしている。生活用品を取り扱う島唯一の商店が平成31年1月に廃業し、日常の買い物は島外の小売店や日用品宅配に頼っている。また、島には福岡市立能古診療所があるが、同診療所で対応できない専門医療や調剤については島外の医療施設を利用している。

各社の主な役割

ANAHD
ドローンの遠隔運航管理、配送通知を含む配送管理システム、本実証総括

アインホールディングス
処方箋医薬品の提供

セブン-イレブン・ジャパン
セブン-イレブン店舗との調整およびセブン‐イレブンネットコンビニサービスの提供

自律制御システム研究所
ドローン機体の提供および運航サポート

NTTドコモ
ドローンの上空飛行に係るLTEネットワークの提供

福岡市
地域および関係者との調整等