2021年9月30日、テラドローンは、宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)が研究開発を進める「災害救援航空機 情報共有ネットワーク(D-NET)」プロトコルによる無人機・有人機の連携技術の一部について、JAXAが実用化に目処が立ったと判断し、2022年3月末までにテラドローンへの技術移転完了を目指して準備を進めることに合意したことを発表した。
 両者は2018年より当該技術に関する技術検証や、令和2年7月豪雨時における実災害の現場調査を連携して行ってきた。

 テラドローンは、愛知県およびDSA、JAXA協力のもと、8月29日に開催予定だった「愛知県・小牧市総合防災訓練」においても、D-NETプロトコルを活用した災害航空ヘリとドローンが、災害時に同一の空域で安全に任務を遂行するための技術の実証実験を行う予定であったが、緊急事態宣言の発令に伴い中止。

 実証実験では、JAXAのD-NETと、テラドローンの無人機運航管理システム「Terra UTM」を連携し、災害航空ヘリとドローンが相互に位置情報を共有した上で、県の災害対策本部から航行中のドローンに対して退避要求等を行い、機体間の衝突回避や安全な空の救援活動を支援可能な技術であることを実証する予定であった。

無人機・有人機連携システム連接図