2021年6月15日、TOMPLAは新潟市と連携し、ドローンを活用して書籍や食品を目的地に届ける物流サービスの実証実験を同月12日に実施したと発表した。同社によると、政令指定都市駅前都市部でのドローン実証実験は日本初。2022年以降には新潟県内のドローン宅配をモデルとして確立し、日本国内でのドローン物流サービスの一般化を目指すとしている。

新潟駅前を飛行するドローン

 実証実験では利用者が専用アプリで商品を注文し、新潟駅南口直結の複合商業ビル「プラーカ1」の店舗で商品を準備。ビル屋上のドローンポートより出発して、「プラーカ2」と県道上空を飛行。「プラーカ3」屋上に着陸して商品を届けた。

実験概要

実験名 :小型無人飛行機(ドローン)の配送サービス検証

開催日 :2021年6月12日

積載物 :新潟県産の米粉パスタと書籍

会場名 :新潟県新潟市中央区天神1丁目1番地プラーカ
プラーカ1、プラーカ2、プラーカ3の屋上、県道弁天線上空(プラーカ2・3間)

実験内容 :ドローンによるオンデマンド配送の検証
1. 利用者が専用アプリで商品を注文
2. プラーカ1の店舗(丸善ジュンク堂書店/カフェオードリー)で商品を準備
3. ビル屋上のドローンポートより出発。プラーカ2と県道上空を約200m飛行
4. プラーカ3屋上に着陸して、商品を届ける

ドローンによるオンデマンド配送イメージ

新潟市のコメント

 新潟市では航空機産業の集積を目指し、NIIGATA SKY PROJECTとして2010年から貨物用無人航空機の開発を支援開始。同機向けの小型ジェットエンジン開発や機体開発を行い2012年にはフランス・ボルドーでのドローン国際展示会に国内初の出展を行ってきました。2019年からは長時間滞空型の大型無人航空機の開発を支援し(新明和工業開発)、同年は西区での飛行実証、昨年は西蒲区での4時間連続無着陸飛行の実証達成を支援しております。
 これらによるノウハウの蓄積は、他都市にはないものとなっており、本実証実験での国内初の市街地飛行実証の実現により、ドローン物流の拠点を目指します。