2021年3月26日、CFD販売は、同社が取り扱うQYSEA社の水中ドローン「FIFISH V6」が、 国内大手製鉄所における点検作業に採用されたことを発表した。点検箇所は、取水口や排水口、水中パイプライン、桟橋・沈殿池である。

 製鉄所の水中部における点検や調査は、その都度、潜水士が水中に潜り目視点検や補修作業を行ってきた。しかし、水中作業は潜水時間や潜水深度の制約もあり、過酷で危険をともなうため安全性の担保や高いコストが課題となっている。

 今回導入されたQYSEA社の水中ドローン「FIFISH V6」は、機体重量が3.9kgと小型で一人でも持ち運びや操縦が可能なため、様々な場所で手軽に点検を行うことができる。そのため、問題発生が予測される箇所を早期に発見し、予防策を講じることができる。また、上向きでも操作が可能なため、水面からカメラを露出した状態で海岸設備や桟橋下の点検も行える。

 インフラ設備の老朽化による点検の必要性が高まる中、水中インフラの点検ツールとして水中ドローンは注目されている。これまで人が行ってきた作業を代行できることも増えており、CFD販売によると導入、活用する企業団体は年々増加している。

点検の様子


水中ドローン「FIFISH V6」(QYSEA)
コンパクトサイズの全方位水中ドローン。水中を高画質で撮影できる4K UHD カメラを搭載。あらゆる方向へ自由自在に姿勢維持が可能。

▼FIFISH V6 製品ページ(CFD販売)
https://www.cfd.co.jp/product/rov/fifish_v6_100m_set_/