トルビズオンは、電通九州より、本年4月1日からマーケティング領域での協業・支援を受け、ドローン社会実現に向け電通九州と共に取り組んでいくことを、同日発表した。

今回の支援事業について

 トルビズオンは、昨年9月末に福岡市で開催されたクリエイティブとテクノロジーの祭典「明星和楽2019」の国内ピッチコンテストにおいて、電通九州の提供する「電通九州賞」を受賞。以来、同社との交流と相互理解を深めてきた。今後は電通九州「新規ビジネス開発室」(本年1月1日発足)より、クリエイティブ開発やブランディング、ネットワーキング力を活かしたマーケティングサポート等の提供を受け、事業拡大に向け取り組んでいく。

電通九州代表取締役社長 鈴木 亨氏(右)と、トルビズオン取締役COO 清水淳史氏(左)。明星和楽にて。

電通九州クリエイティブチームと連携し、sora:shareをリブランディング

 上記支援事業の第一弾として、電通九州のクリエイティブチームと連携し、トルビズオンが提供する「sora:share(ソラシェア)」のリブランディングを行った。sora:shareが掲げる世界観を体現するコーポレートコピー、ロゴ、ウェブサイトを電通九州と制作し、sora:shareの普及、そして空の資産化の啓発を加速していく、としている。

新しいコーポレートコピー
新しいコーポレートサイト

トルビズオン(sora:share)が実現を目指す 「ドローンが自由に飛び回る社会」

 無許可に他人の土地上空(高度約300mまで)でドローンを飛行させることは、民法に規定される所有権の侵害にあたると多くの法律の専門家は考えている。その結果、ドローンユーザーは飛行可能空域の確保に課題を感じており、日本全体としてのドローン普及の足かせにもなっている。

 その課題を経済の力で解決しようと考え「上空の利用許可にインセンティブを与える」という、新しいサービスsora:shareを開発した。sora:shareで管理された空を結んでいくことにより、従来では困難だったドローン物流を実現することに成功している。

▼sora:share
https://www.sorashare.com

sora:shareを活用したつくば市でのドローン配送実証実験

電通九州からのコメント(プレスリリースより引用)

 電通九州は本年1月1日に「新規ビジネス開発室」を発足いたしました。同室はこれまでの広告会社の事業ドメインであるマーケティング・コミュニケーション領域にとどまらず、新規事業開発や企業連携、スタートアップ支援などにチャレンジしてまいります。

 九州には、地域から日本を変えようと、斬新なアイデアで事業を進めている魅力あるスタートアップが多数存在します。と同時に、専門領域以外での人的リソースやノウハウの不足から、自社の価値を世の中にうまく伝えきれずにいるスタートアップも少なくありません。次世代が夢や希望をいだける九州の未来のために、電通九州も地域社会の一員として社会課題の解決に貢献してまいります。

今後の予定について

 トルビズオンは、今回の支援を受け、ドローンユーザーのリテラシー向上、土地所有者の上空権への認知を促進し、ドローン社会の実現に向けた市場の活性化に取り組んでいく、としている。加えて、自治体や事業者と連携し、各地でドローン物流実装に向けた実証実験を行う予定である。