株式会社CLUEは、2017年5月より西アフリカのガーナに進出することを発表した。日本企業としては史上初となるドローン公式飛行許可証を、ガーナの民間航空局である「Ghana's Civil Aviation Authority (GCAA)」 より取得している。これにより同社はガーナ国内で自由にドローンを飛行させることできる。
 なお、GCAAからの許可を得ずに無断でドローンを飛行させた場合は、30年以下の懲役または1000万円以下の罰金となる。公認の飛行許可は安易に許可されるものではなく、政府の審査によってガーナ国内の個人、法人に許可されている。

 CLUEがアフリカへ進出した背景には、アフリカの急成長とそれに伴う課題にある。
 アフリカは過去5年の経済成長率が約5%で推移しており、今後巨大なアフリカ経済圏の形成が期待されている一方で、インフラ整備が追いついていない現状がある。たとえば、紙で保管されている記録や人力による点検作業など、旧来の仕組みから脱却できていないことで発生する非効率な作業だ。

 こうした課題をドローンを活用することで解決することができるという。たとえば、道路などのインフラ点検においては、上空から道路を撮影し、その画像を地形の2次元データや3次元データとして提供する。データを活用した点検によって作業が効率化され、従来の人と紙での点検と比較して約10分の1に時間を短縮することが可能だ。

 今回、CLUEはGCAAよりガーナのインフラ改革の一環として公式飛行許可証を取得しており、日本のドローン技術を活用して、さまざまな課題の解決に注力していくという。