ドローンサミットのこれまでを振り返る

 第1回は2022年に兵庫県で開催された。神戸市の消防局、建設局、デジタル戦略部などのドローン活用事例を紹介したほか、神戸港内の人工島「ポートアイランド」を広々と使った、ドローンの墜落シーンを見せるパラシュートのデモなどは非常に画期的で、大変賑わっていた。

 第2回は2023年に長崎県で開催された。長崎県五島市では、医薬品ドローン配送の商用サービスが開始されており、自治体もかなりの尽力をしたようだ。サミットでは、五島市から長崎市への往復約200kmのドローン配送の実演や、この性能限界への挑戦についてのパネルディスカッション、災害時ドローン活用を想定したデモも行われて、ドローン社会実装のインパクトがあった。

 ちなみに長崎県は2024年6月、ドローン産業牽引のリーダー的自治体である福島県と共に、「新技術実装連携“絆”特区」に指定されており、今後も両自治体の動向は要注目である。第4回の開催は詳細未定だが、第3回に見られた萌芽がどのように育っていったか、取材できる日がいまから楽しみだ。

#第3回ドローンサミット記事