GMOサイバーセキュリティ byイエラエの脆弱性調査・研究チーム「GMOイエラエ」は、2024年10月30日に韓国ソウルで開催されたサイバーセキュリティに関する専門知識や技術力を競い合うドローンのサイバーセキュリティコンテスト「Hack the DRONE(ハック・ザ・ドローン)2024 決勝」で世界1位を獲得した。また、同日台湾台北で開催された「HITCON Cyber Range」で世界3位を獲得した。

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ

 Hack the DRONE 2024 決勝は、革新的かつ安全なドローン活用を目指しドローンのセキュリティの研究・開発・支援を行うKorea Drone Security Association/韓国ドローンセキュリティ協会が主催するハッキングコンテスト。ドローンの制御ソフトに仕込まれたバックドア(※1)を利用するものや、ドローンに関係するWi-Fi通信を傍受して解析するものなど、実践的なドローンハッキングの手法に基づいた問題が出された。決勝戦にはオンライン予選を勝ち抜いた上位8チームが参加し、GMOイエラエは2,387ポイントで1位を獲得した。

※1 一度システムに不正侵入した攻撃者が再度システム内部に侵入するために設置する入口のこと

それぞれのチームの時間経過と獲得ポイント
Hack the DRONE 2024 決勝のスコアボード(水色がGMOイエラエ)
写真:2人が受賞パネルを持つ様子
授賞式での参加メンバー記念写真

「Hack the DRONE 2024 決勝」参加メンバー コメント

 ドローンの遠隔操作など会場のステージ上で実演する問題が多く、成功するまで問題が解けているか判明しないためドキドキしました。決勝戦では競技時間は5時間と短く、少しのタイムロスも許されない厳しい戦いだったと思います。僅差ではありますが1位を獲得し安心しました。

 GMOサイバーセキュリティ byイエラエならびにGMOインターネットグループは、日本国内最大級のドローン展示会である「Japan Drone」に連年出展するなどドローンに力を入れているのでドローンのCTFにおいて優秀な成績を収められたことは嬉しい限りです。

(サイバーセキュリティ事業本部 執行役員 小池悠生 氏)


 Hack the DRONE 2024 決勝と同日、台湾台北で行われたサイバーセキュリティカンファレンス「HITCON CMT 2024」の中で開催された、ブルーチーム(※2)の技術力向上を目的としたサイバーセキュリティコンテスト HITCON CYBER RANGE 決勝戦にも参加。同大会では、ログ分析やサイバー攻撃の調査、パッチ(※3)の適応や防衛強化などサイバーセキュリティインシデント対応における実践的なスキルが試された。決勝戦には21チームが参加し、GMOイエラエは1,325ポイントを獲得し、世界3位となった。

※2 組織におけるセキュリティインシデントに対応する防衛チーム
※3 OSやソフトウェアに脆弱性が発見された際、開発元がユーザーに対して無償提供する更新プログラム

スコアボード、受賞パネルを持つ様子