2023年5月13日、住まいあんしん俱楽部は、同社が運営するドローンスクール千葉幕張において、2023年6月1日より無人航空機操縦における国家資格「無人航空機操縦者技能証明(一等資格)」の講習を開始すると発表した。講習を修了すると、指定試験機関における実地試験が免除される。

 ドローンスクール千葉幕張は、2022年3月にドローン操縦士協会(DPA)が発行する「回転翼3級」が取得できるスクールとして開校。2023年3月より国土交通省の登録講習機関として二等無人航空機操縦士(二等資格)の講習を開始した。

 国家資格の講習を受ける場合は、民間資格もしくは二等資格を有している経験者と、ドローンを飛行させたことがない未経験者で講習時間は大きく異なる。例えば、経験者が二等資格を取得する場合は、学科、実地合わせて最短1日からの追加講習で完了する。同校では、約半日の実地講習とオンライン座学で要件を満たすことができるという。

 さらに、初心者から一等・二等の講習を受講できるプランを開設。民間資格を取得してから国家資格を取得するよりも費用を抑え、実技講習は国家資格の試験対策に特化したカリキュラムになっている。

無人航空機操縦者技能証明制度について

 ドローンの国家資格である無人航空機操縦者技能証明は、一等無人航空機操縦士(一等資格)と二等無人航空機操縦士(二等資格)に区分される。限定変更を行うことで、夜間飛行、目視外飛行が可能になる。対象年齢は16歳以上。有効期間は3年間。

 技能証明の試験は、国の指定試験機関である日本海事協会が実施する。国の登録を受けた講習機関(登録講習機関)の講習を修了した場合は、実地試験が免除される。

 ドローンの飛行形態については、4つのレベルに分けられている。

レベル1:目視内での手動操縦飛行
レベル2:目視内での自動/自立飛行
レベル3:無人地帯における(補助者なし)目視外飛行
レベル4:有人地帯における(補助者なし)目視外飛行

 一等資格保有者は、これまで認められていなかったレベル4での飛行が可能になる。二等資格は、これまで求められていたDID地区上空、目視外飛行、夜間飛行、人や物との距離30m未満の飛行について、許可・承認が不要になる。

 資格を取得するには、国土交通省の登録講習機関(ドローンスクール)で、学科と実地の講習を受け、実地修了試験に合格し、指定試験機関において身体検査と学科試験を受ける方法と、スクールなどに通わず実地試験、身体検査、学科試験を受ける方法がある。