2023年4月29日、北アルプスドローン協会は、2023年5月より北アルプスエリアにおいて、ドローンスクールを正式事業化すると発表した。民間資格の講習から開始するが、ドローン操縦士の国家資格取得に対応する登録講習機関についても準備を進めており、国家資格取得に向けた講座は2023年中の開始を予定している。

 同協会が所在している長野県北安曇郡小谷村は、村面積の88%を森林が占める自然豊かな場所で、講習を実施する公共施設は四方を山に囲まれている。都会などでは敷地の範囲内でしか飛ばせないことも多いが、同協会では近隣住民や土地所有者に事前了承を得ることで、近くの川に降りることや、堰堤の見える谷あいを進むといった飛行をインストラクターと体験できるという。

 同協会は2022年11月より講習を実験的に始めており、今春からの正式事業化を決定した。今後は同協会のスクール事業だけでなく、他のドローン企業との連携にも積極的に取り組むとしている。