2020年6月29日、クオリティソフトは、政府や自治体、DMO(観光地域づくり法人)、企業にむけて、災害発生時の広域アナウンスや避難誘導等に有用な「アナウンサードローン」の新型機(型名QAF-02)の受注開始を発表した。

 従来の防災スピーカーでの放送は、距離や遮蔽物の有無によって「音声が聞き取りにくい」「ピンポイントでの放送ができない」という課題があった。アナウンサードローンは、大型ドローンに搭載しても、しっかり音声を届けることができる軽量な圧電スピーカーを搭載・実用化したものである。

 ドローンに搭載することで、上空から音声を届けたい場所にピンポイントでアナウンスできるため、発災時の避難誘導等に使用できる。さらに、日本語の文章から自然な音声データを生成し、29ヵ国語に翻訳してアナウンスを行えるAIアナウンス機能を備えており、増加するインバウンドへの対応として、緊急時の誘導や、遭難者の捜索等の対応にも効果を発揮する(「音声伝達システム」として特許取得済)。

 また、今回の新型機は、双葉電子工業の国産ドローンを使用している。

アナウンサードローン
圧電スピーカー

製品の特長

・双葉電子工業の国産ドローンを使用
・基本機能が高く、飛行可能風速15m/s、防水性能IPX3、飛行時間45分(ペイロード無し、ホバリング時)を実現
・コントローラーは920MHz帯を用いたものも選択可能で、遮蔽物の多い都心においても安心してコントロール可能

<400m先からでもクリアに聞こえる圧電スピーカー>

・プロペラによる風切り音の影響を受けず、音圧減衰が少ない設計
 400m先からでもしっかりとした音声を伝えることが可能
・ドローン搭載に適した軽量化・省電力化を実現
 重量増や電力消費増による飛行時間影響の懸念なく発災時の避難指示に利用可能

<AIアナウンス機能>

・日本語の文章から自然な音声データを生成し、最大29ヵ国語でアナウンス可能
・日本国内で増加する海外からの観光客や居住者にも柔軟に対応
・避難看板などが未整備の地域や工場、学校、自治体などの防災対策にも有用

<用途に合わせたカメラ選択>

・標準搭載の可視カメラの他、赤外線カメラやズームカメラなどを選択可能
・利用用途に応じたカメラやセンサー類の搭載
・遭難者の捜索や夜間の非常時等でもドローンの幅広い活用が可能

価格・販売体制

 アナウンサードローンは、受注生産。全国の販売パートナーを通じて販売する。

  予定価格:オープンプライス

 ※オプション選択により価格、納期等が変動する。