ペイロードとは、ドローンが運ぶことのできる重量や荷物のことを指す。ドローンはペイロードの範囲内で撮影機器や測量機器、配送用の荷物などを積載し、多岐にわたる業務で使用されている。ペイロードは、ドローンがどの程度の重量を持ち上げられるかだけでなく、飛行距離にも影響を及ぼすため、そのドローンの性能に大きな影響を与える。
産業ドローンにおいては、ペイロードが非常に重要な役割を果たす。例えば、映像撮影用のドローンの場合、高性能なカメラやジンバルを搭載することができるかどうかが撮影の品質に直結するため、ペイロードの重要性が高くなる。そのほか、物流用のドローンでは、運ぶ物によってペイロードの重量と収納サイズが異なる。一度に大量の荷物を運べれば作業効率が向上するように思えるが、重量が増えると飛行時間に影響してしまうため、産業用ドローンのペイロードの重要性は高いといえる。
搭載機器
ペイロードには、さまざまな形状や種類がある。例えば、カメラやセンサー、スピーカー、照明装置、医療機器、ツールボックスなど、ドローンに搭載できる機器や装置は多岐にわたる。ペイロードには、ドローンの目的に応じた適切なものを選ぶ必要がある。なお、空撮を目的とした民生用ドローンには、カメラの取り外しができない機体が多く、ペイロードはゼロであることが多いので注意が必要だ。
ペイロード増加による影響
ペイロードの重量が増加すると、軽量な機体よりもプロペラを高回転させなければならないため、電力を多く消費し、飛行時間が短くなってしまう。さらには、操縦性が低下するなどの問題が生じることもある。これを解決するためには、ペイロードに対する適切な設計のほか、バッテリー等の動力源のさらなる開発が不可欠となっている。