2024年6月25日、アマノは、セコムのセキュリティシステムと清掃ロボットを連携させ、店舗やオフィスの警戒状態を解くことなく清掃ロボットを稼働させるための相互連携規格を確立し、2024年6月から運用を開始することを発表した。

写真:小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT」正面、側面

 清掃ロボットは、夜間や早朝など、施設利用者がいない状態や什器が少ない状況で最も効率よく清掃できるが、警備システムが稼働している場合、同システムのセンサーがロボットに反応してしまうという課題があった。

 セコムのセキュリティシステムが稼働しているなか、清掃開始時刻にアマノの小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT(ハピボット)」とセキュリティシステムを連携させることで、店舗やオフィスの必要な警戒状態を維持し、警備用センサーによる清掃ロボットの誤検知を防ぎながらロボット清掃を行うことができる。

 HAPiiBOTとセコムセキュリティシステムとの相互連携規格では、ロボット活用に適したセンサー配置等のセキュリティプランニング、ロボットの動作状態に応じてセキュリティシステムが適切な警戒状態をとるための連携プロトコル、ロボットが清掃している間に侵入・火災が発生した際のセキュリティシステム運用などを定めている。

 この連携システムは、都内商業施設でセキュリティ面・安全面での運用テストを実施し、実用可能レベルであることを確認しており、すでに稼働を開始している。

 同社は今後、警備システムによる警戒中の清掃ロボットの活用について同様の課題をもつ施設での導入を進めるとしている。

図版:ロボットとシステムの連携図