ブルーイノベーションは、異機種・複数の掃除ロボットを遠隔で一元管理・制御可能なアプリケーション「BEPクリーン」の外部システム連携を目的としたAPI「BEPクリーン|API」の提供を1月30日より開始する。

BEPクリーンとのAPI連携イメージ
API連携によるソリューション例

 BEPクリーン|API は、すでにiRobot社のロボット掃除機「ルンバ」と連携、トライアルサービスを開始している。同APIを広く提供することで、ルンバなどの掃除ロボットが電力や空調、照明、自動ドア、セキュリティ、会議室予約などを制御するビル管理システムや他業務ロボットと連携可能となり、人の手を介さずに建物内をシームレスに移動しながら自動清掃を行うことができる。

 ビル管理システムや業務アプリケーションなどを提供しているSIerへの提供を予定しており、オフィスをはじめとした清掃業務の負担軽減や従来の人による業務にロボットを組み合わせた業務体制の構築によるマンパワー不足への対応、人が立ち入りづらいエリアの環境維持などを実現する新たなサービス開発が期待される。

「BEPクリーン|API」提供の背景

 オフィス清掃業務は高齢化に伴う人手不足への対応、在宅勤務やフレックス制度によるオフィス利用率低下に伴う業務効率化への対応から、ロボットの導入による清掃業務自動化の需要が高まっている。 一方、オフィスを中心に年々セキュリティは強化され、清掃ロボットの稼働範囲は限定的である。清掃ロボットが建物内をシームレスに移動するためには、清掃ロボットのアプリケーションと各設備を連携させる必要があるが、設備ごとに個別にプログラミングしなければならないケースも多く、その手間とコストが建物設備とロボットの機能連携の実装を妨げる要因となっていた。

 これに対し、ブルーイノベーションは複数機種のドローンやロボット、モビリティなどを遠隔かつ一括で 自動制御する独自のデバイス統合システム「Blue Earth Platform(BEP)」の機能の中から、オフィス清掃業務に絞った機能をパッケージ化し、建物OSやビルの各設備システム・アプリケーションと清掃ロボットを連携させたオフィス自動清掃サービス「BEPクリーン」を2022年3月にリリース。要望に応じてAPI接続によるカスタマイズサービス提供を進めてきた。

 今回、自動清掃に対する要望の高まりを受け、BEPクリーンのAPI接続機能を充実させ、SIerを中心に広くBEPクリーン|APIの提供を開始する。

BEPクリーン|オフィス向けロボット清掃ソリューション