2023年10月6日、FLIGHTSは、国土交通省が実施する「ICTアドバイザー制度」において、中国地方整備局の「中国ICTサポート企業」に登録されたことを発表した。同社は「3次元測量関係(測量から点群データ作成)」に関する支援を実施する。

 FLIGHTSは九州地方整備局からもICTアドバイザー認定を受けており、今回の認定は2拠点目。引き続き、ICT活用を検討する事業者や発注者に向けて、3次元計測や研修・講習会などの3次元計測技術に関する専門領域において支援を行っていくとしている。

「中国ICTサポート企業・団体」登録制度とは

「中国ICTサポート企業・団体」登録制度とは、「ICTの全面的な活用」を図るうえで、受注者が自主的な技術修得や能力向上への取り組みが可能となるように、ICT施工関係熟達者を「中国ICTサポート企業・団体」として登録し、必要な時に実践的な支援等が受けられる制度。この制度により技術面のサポートを行うことで、さらなるICT活用工事の普及促進を図るとともにICTの内製化を推進することを目的としている。

【活動内容】

1. 3次元測量関係(測量から点群データ作成)
 UAVやレーザースキャナー等を活用した3次元測量の環境整備や作業に関する助言、技術的指導。

2. 3次元設計データ作成関係
 施工や施工管理に必要な3次元設計データ作成の環境整備やデータ作成に関する助言、技術的指導。

3. ICT建設機械による施工関係
 ICT建設機械による施工の環境整備や施工に関する助言、技術的指導。

4. 3次元施工監理関係
 UAVやレーザースキャナー等を活用した出来高・品質等の管理に関する助言、技術的指導。

5. 総合マネジメント(施工計画)
 ICTを活用する場合における施工計画書作成から測量、施工、管理、納品の一連に関する助言、技術的指導。

6. 中国地方整備局及び地方自治体や特殊法人等が実施する講習会・研修会等に対する協力

中国ICTサポート企業・団体登録要領より(国土交通省中国地方整備局、令和3年8月)

2023年度より原則適応となるBIM/CIMの促進に向けて

 BIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling/Management)とは、企画、調査、設計段階から3次元モデルを導入することで、その後の施工、維持管理の各段階において、3次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を測る取り組みのこと。とよおかBIM/CIMポータルより)

BIM/CIM原則適用に係る参考資料」より(国土交通省、2023年3月)

 これらの取り組みは2023年度から、直轄土木業務・工事の全てを対象に原則適応となる。同社は、特にICT施行に力を入れている事業者に向けた支援を行い、今後、全国的に支援を広げるとしている。