2023年9月13日、福井コンピュータは、同社の3D点群処理システム「TREND-POINT(トレンドポイント)」が、国土交通省 国土技術政策総合研究所(以下、国総研)が構築・運用している「DXデータセンター」のVDI搭載ソフトウェアとして採用されたことを発表した。

 TREND-POINTは、レーザースキャナーやドローン等で取得した3D点群データを元に、加工処理や各種計測、断面作成、土量計算、出来形ヒートマップ作成など、公共工事に活用することができる3D点群処理システム。

 国総研では、公共工事で流通する工事データ(BIM/CIMデータ)を一元管理し、受発注者双方における利活用促進と、中小規模の会社でもBIM/CIMソフトを使用しやすくする事を目的にDXデータセンターを構築し、2022度より実証研究というかたちで運用を開始している。
 同施設では福井コンピュータを含め7社のソフトウェアベンダーが参画し、別のコンピュータの画面を遠隔で操作する技術であるVDIにソフトを搭載することで、場所を問わず利用できる環境を提供している。

 福井コンピュータはVDI搭載ソフトとしてBIM/CIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE(トレンドコア)」を提供してきたが、2023年度より国交省直轄工事の「BIM/CIM原則適用」が施行されたことなどから、同施設において新たに5社のソフトウェアベンダーの参画とVDI搭載ソフトの拡充が図られた。その1つとしてTREND-POINTがVDI搭載ソフトとして採用され、2023年9月より提供が開始された。

<共同研究の概要>

名称 :DXデータセンターにおける3次元データ利用環境の官民連携整備に関する共同研究
目的 :3次元データの活用による建設産業の生産性向上
期間 :2023年4月から2025年3月まで
項目
DXデータセンターのVDIサーバー(仮想デスクトップ基盤)に対応したソフトウェア利用環境の構築
実証実験の実施体制の構築(モニター利用者を募集・選定、技術講習等を実施)
実証実験および実験結果の評価