写真:スライドに投影された、「水中ドローンビジネスの教科書」出版記念イベント情報

 2025年2月22日、株式会社スペースワンは東京都内で『海の産業革命 水中ドローンビジネスの教科書』の出版を記念したイベントを開催した。

 イベントはスペースワンの企業紹介や書籍の内容紹介からはじまり、後半は国立研究開発法人海洋研究開発機構の吉田氏、PwCコンサルティング合同会社の南氏それぞれによるゲスト講演が行われた。

 スペースワンは福島県郡山市に本社を置き、東京にも営業所を構える企業である。

 スペースワンは2017年から水中ドローン事業に参入し、中国のChasing社製水中ドローンの国内代理店としても活動している。2019年には品川水族館を貸し切った新製品の発表イベントを開催するなど、積極的に普及イベントを企画している。

 現在スペースワンは水中ドローンに関する機体販売・人材育成・現場点検サービスなどを包括的に展開しており、今回『海の産業革命 水中ドローンビジネスの教科書』の出版に至った。

水中ドローンの詳細なビジネス動向を掲載

写真:スライドに投影された「水中ドローンビジネスの教科書」概要、話をする女性

 出版には本メディアで発行する「水中ドローンビジネス調査報告書」の執筆を担当するフリーライターの藤川氏も携わっており、紹介時には「“省力化・無人化”という傾向は空中だけでなく水中でも確実に進展しており、本書を通じて幅広い業界での展開を知ってほしい」とコメントした。

水中ドローンにまつわる講演を開催した出版記念イベント

 ゲスト講演では、国立研究開発法人海洋研究開発機構の極観測技術開発グループ グループリーダー 吉田弘氏による海氷下での水中ドローンの活躍に関する講演と、PwCコンサルティング合同会社にてシニアマネージャーをつとめる南政樹氏による水中ドローンで得たデータを活用したデータビジネスに関する講演の2つが行われた。

写真:スライドに投影された、北極海氷下ドローン「COMAI」の活動
写真:スライドに投影された「水中ドローンとデータビジネス」

 一般的には空中ドローンの方が知名度が高く、水中ドローンの用途が想像つかない方もいるだろう。『海の産業革命 水中ドローンビジネスの教科書』では産業利用や調査・探査分野、インフラ点検、養殖・漁業、防災・減災など多岐にわたる可能性についても言及している。さらに、水中ドローンならではの空中ドローンと比較した技術的・法規的・実運用上のポイントや、ビジネス構築のヒントを分かりやすく解説しているため、水中ドローン初心者でも事前知識無しで読了できるだろう。

写真:『海の産業革命 水中ドローンビジネスの教科書』
『海の産業革命 水中ドローンビジネスの教科書』は、スペースワンのオンラインショップまたはAmazonから購入できる。(税込1980円)