2025年2月25日、スペースワンは、カナダの水中ドローンメーカーDeep Trekkerとパートナーシップを締結し、同社製品の日本国内での販売・サービスを開始することを発表した。

 Deep Trekkerは、水中ドローン(ROV)をはじめパイプクローラーなど多様なロボットを開発しており、世界各国の政府、自治体なども導入している。

 今回のパートナーシップに伴い、スペースワンのスタッフはDeep Trekker本社で技術サポート研修を受け、製品の操作方法やメンテナンス技術を習得し、本社とのサポート体制を構築している。

 下水道の管路点検についてニーズはある一方、流れや濁り、水位環境といった課題があり、水中ドローンだけでは確認が難しい領域があった。水中ドローンとパイプクローラーを併用することで、これまで困難だった点検の実現性の向上が期待される。

ROV(遠隔操作式無人探査機)

 ROVは小型だが安定性があり、浸水リスクを最小限に抑える設計・構造。ソナー等の音響センサーなど多様なオプションを用意しており、設定によって機能を拡張できる。

 例えば、USBLを使用せず、緯度経度を入力しIMUとDVL(ドップラー速度ログ)を用いて水中位置情報の取得が可能な機種仕様があり、複雑な設定やキャリブレーションをせずに位置情報を得ることができる。

写真:水中ドローン「REVOLUTION」
REVOLUTION
写真:水中ドローン「PIVOT」
PIVOT
写真:水中ドローン「PHOTON」
PHOTON

パイプクローラー「PIPE TREKKER」シリーズ

 海外では下水道などの管路点検に導入されており、150~900mmの管径での使用が可能(シリーズ・仕様による)。日本でも管路点検において活用が期待される。

写真:パイプクローラー「A-150」
A-150
写真:パイプクローラー「A200」
A200
写真:A200が管路を点検するイメージ
パイプクローラーA-200 管路点検イメージ
写真:送信機を操作するイメージ
パイプクローラーA-200 管路点検イメージ