2024年5月22日から24日に開催された建設・測量生産性向上展2024(CSPI-EXPO)で、Nortek、ロジック・アンド・デザイン、OHTI(海洋先端技術研究所)、水龍堂の4社は合同で出展して、ROVを水中プラットフォームとして活用する姿を体現して紹介した。

 プラットフォームとしての役割を担うのが、水龍堂が開発したROV「龍頭」だ。前方にカメラ、下方にNortekのDVL「Nucleus(ニュークリアス)1000」を搭載した。

水龍堂の「龍頭」

 Nucleus1000は、対地速度、対水速度といったDVL機能だけではなく、AHRSセンサーの方位・傾斜、加速度、ジャイロから姿勢を計測できる機能も持ち、1台で水中位置情報取得が可能になるという優れものだ。

Nortekの「Nucleus1000」

 このナビゲーションソフトウェアとして採用されているのが、OHTI(海洋先端技術研究所)の水中ナビゲーション支援ソフトウェア「みといるか」だ。

OHTIの「みといるか」

 ロジック・アンド・デザインの画像鮮明化製品は、リアルタイム処理の精度の高さを打ち出していた。ノイズの除去はもちろん、色味の調整までリアルタイムに対応可能。このため、画像鮮明化処理をしたがために対象物との距離や奥行きを把握しづらくなるということもなく、水中オペレーションの難易度が下がるという。また、後処理での画像鮮明化も可能。画像の濁りなどを除去したうえで3Dモデリングを進めることができるのも魅力だ。

リアルタイム画像鮮明化処理のデモンストレーション

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