国土交通省は、これまでの実地試験の運用も踏まえ、試験内容等の適正化等を図るため、無人航空機操縦士の実地試験実施基準等について一部改正を検討している。
改正案について、同省は広く意見を募集する。寄せられた意見は、最終的な決定を行う際の参考とする。受付締切日は、2025年10月5日(必着)。
なお、公布は2025年10月、施行は2026年4月を予定している。
【意見募集対象】
「無人航空機操縦士実地試験実施基準等の一部改正(案)について」
【改正等の概要】
(1)実施基準の一部改正
- 実地試験において使用する無人航空機の種類に係る技能証明を有していない受験者が昼間飛行等の限定変更に係る実地試験を受ける場合には、限定変更に係る実地試験に先立ち、原則として基本に係る実地試験を受ける必要がある旨を追記する。
- 机上試験及び口述試験の中止基準について、一部追加等を行う。
- 実技試験の実施時間帯等を追記する。
- 機体を係留した状態で実技試験を行ってはならない旨を追記する。
- その他所要の改正を行う。
(2)実施細則の一部改正
- 飛行前点検及び飛行後点検の科目に係る制限時間を追記する。
- 安全確保に必要と判断される場合に試験員又は試験員から指示を受けた受験者補助員が受験者に代わって操縦を行う旨を追記する。
- 試験の実施にあたり、受験者等はヘルメット、保護メガネ等の保護具を着用する旨を追記する。
- 試験の減点適用基準における減点細目の追加、減点細目ごとの減点数の見直し、減点細目ごとの適用事項の明確化を行う。
- 実技試験科目の実施要領に係る飛行手順等の明確化を行う。
▼無人航空機操縦士実地試験実施基準等の一部改正(案)に関する意見募集について
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155251240