2025年の大阪・関西万博は開催後半に入り、累計来場者数が1,000万人を突破している。注目のナイトプログラムであるドローンショー「One World, One Planet.」も引き続き好評を博しており、演出内容もアップデートされている。

 この記事では、開催後半となった大阪・関西万博でドローンショーを最大限に楽しむために、ショーの時間変更や特別演出、観覧におすすめのスポットなど、最新の情報をわかりやすく解説する。

▼「大阪・関西万博」公式サイト
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/

ドローンショーの開始時間変更、終了後にショッピングが可能に

写真:ドローンショーで夜空に描かれたちょうちょ

 ドローンショーの開催時間は噴水ショー中止の影響により、6月19日から19時57分開始と従来より1時間早まっていた。しかし、噴水ショーが再開されたことで、7月19日より20時57分開始に変更され、6月19日以前のスケジュールに戻っている。

現在は、毎日行われている2回目の噴水ショー「アオと夜の虹のパレード」(20時30分開始)が終了した直後にドローンショーが始まるスケジュールとなっており、場所によっては両方を続けて観ることができる。なお、約300基の噴水や照明、レーザーなどによる演出が行われる噴水ショーは7月11日から再開された。

写真:「アオと夜の虹のパレード」の様子

▼「アオと夜の虹のパレード」公式サイト
https://www.expo2025.airandwatershow.jp

 ただし、今後も天候による中止や夏季の花火イベントなどによりスケジュールが変更される可能性があるため、来場当日は公式アプリ「EXPO 2025 Visitors」の「イベント」メニューで最新情報を確認しよう。

 また、パビリオンやオフィシャルストアの営業時間が延長されている。多くのパビリオンは20時以降の入場も受け付けており、ショーの観覧直前までパビリオンやショップを楽しむことができる。特に南側に位置するトルクメニスタン館、北欧館、マルタ館、チェコ館などは、ドローンショーの観覧場所と近いため、パビリオンを観覧後にすぐさまドローンショーを楽しむことが可能だ。

写真:夜のトルクメニスタン館の前にできた行列の様子
トルクメニスタンなど会場南側のパビリオンからドローンショーが観覧可能。6月はドローンショーの開始時刻が1時間早まっていたため、ドローンショーの終了後にパビリオンを観覧する人の列ができていた。

 さらに、7月1日からは、会場内のオフィシャルストアの最終入店時間が21時20分、閉店が21時45分まで延長されている。夏休み期間に入り、来場者数の増加が予想されるため、欲しい商品がある場合は早めの購入を推奨する。

願いが光る!特別演出「Flash Wish Tree」開催へ

写真:ドローンショーで夜空に描かれた樹
レッドクリフによる特別な演出が実施される「One World Tree」。
(引用:株式会社レッドクリフ)

 ドローンショーは、通常の演出「One World Tree」に加え、特別演出日には約6倍の輝度を誇るフラッシュモジュールを使用した「Flash Wish Tree」が実施される。直近では七夕に予定されていたが、天候不良のため中止となってしまった。

 この演出は、Webサイトやバーチャル万博アプリ、またはショー終盤の空に描かれるQRコードから投稿された“願い”の数が一定数を超えた場合に実施される。現在(7月末時点)、次回の特別演出日は予告されていないが、開催される日を狙って訪れるのもおすすめだ。

写真:ドローンショーで夜空に描かれたQRコード
ドローンショーの最後には、QRコードが空に表示される。

ベスト観覧スポットを紹介!会場内外からドローンショーを楽しもう

 ドローンショーの最もおすすめの観覧スポットは「大屋根リング上」だが、ドローンショーは高度が高いため、南側(シグネチャーゾーンの海側)の空が見える位置であれば、会場内外のさまざまな場所からも楽しめる。

 たとえば、東ゲートゾーンに位置するEXPOホール「シャインハット」では20時10分から20時30分(2回目)に世界中のクリエイターが制作したプロジェクションマッピングが実施されており、その後に大屋根リング内へ移動すれば、やや距離はあるもののドローンショーも鑑賞できる。EXPOホール「シャインハット」から大屋根リングの上までは、最寄りのエスカレーターやエレベーターで移動する時間に余裕があるので安心してほしい。

写真:EXPOホール付近の大屋根リング内側から見た南の空
EXPOホール付近の大屋根リング内側から撮影。

 また、屋上スペースがあるパビリオンも人気スポットだ。トルクメニスタン館、北欧館、チェコ館はいずれも屋上スペースが設けられており、ショーの観覧が可能だ。特にチェコ館ではチェコビールを販売しているので、ビールを片手にショーを楽しむこともできる。その他にも人気なパビリオンではあるが、フランス館、スイス館、イタリア館、モナコ館のレストランからも観覧できるとの報告がある。ただし、各レストランによって営業時間が異なるので注意が必要だ。

写真:チェコパビリオンの屋上
チェコパビリオンの屋上は広いスペースとなっており、南側に向かって景色を眺められる。レストラン(写真奥)でビールのテイクアウトができる。

東ゲートや周辺地域でも観覧可能?帰り道でもショーを満喫

 ドローンショーの開催は20時57分開始と遅く、20時以降は公共交通機関の混雑が予想されるため、早めの退場を考えている人は南側での観覧は難しいだろう。しかし、東ゲートを出た後も場所や角度によってはドローンショーの一部が観覧できるという報告もあり、早めの退場を検討している来場者は、帰りがけにショーを観覧してみてはいかがだろうか。

 また、海沿いに近い尼崎市や西宮市からも見えるという報告があり、夜に会場周辺にいる場合は、万博会場の方向をチェックしてみよう。

 さらに、 7月19日から8月31日の夏休み期間においては、大屋根リング外(南側)で毎日20時57分(8月中)からミニ花火大会が開催している。7月20日(日)はミニ花火大会の開催もあり、14万8000人もの来場者が足を運んだ。

夜の万博を彩る感動体験、大阪・関西万博の開催は10月13日まで!

写真:ドローンショーの様子

 大阪・関西万博では、昼間の展示だけでなく、夜の演出も大きな魅力のひとつだ。とくにドローンショー「One World, One Planet.」は、会場全体を巻き込む壮大な演出で、訪れた誰もが感動を味わえる特別な体験となっている。

 開始時間や演出内容、観覧スポットを事前にチェックし、スムーズに移動・観覧できるようにしておくことで、万博の夜をより充実したものにできる。大阪・関西万博は10月13日まで開催されており、これから訪れる予定の人は、ぜひ本記事の情報を活用し、ドローンショーを思い出に残る最高の体験にしてほしい。

▼【大阪・関西万博】1000機のドローンショーを最大限に楽しむ場所やポイントを徹底解説(2025/5/1)
https://drone-journal.impress.co.jp/docs/event/1187266.html